中型犬を迎えたけれど、何から始めたらいいのか分からない…
そんな不安を抱える飼い主さんは、実はとても多いんです。
中型犬は、小型犬に比べて力が強く、運動量も多め。でも、大型犬よりは扱いやすく、「一緒に暮らしやすい」と感じる方も多いサイズです。
我が家のチャンクも家族になって5年が経ちました。
これまでのことを振り返りつつ、本サイトのテーマである『中型犬と暮らすこと』について今一度考えてみたいと思います

もう5歳なんだよ。
この記事では、初めて中型犬と暮らす方向けに、しつけの基本、揃えておきたいグッズ、そして犬とのお出かけで気を付けるポイントなど、これまでの事を思い出しながら、丁寧に解説していきますね。
中型犬ってどんな犬?
中型犬は一般的に、体重が10kg~25kg程度の犬種が該当します。以下のような犬たちがよく知られています。
- 柴犬
- コーギー
- ボーダーコリー
- フレンチブルドッグ(やや軽めですが個体による)
- オーストラリアン・ラブラドゥードル(ミディアムサイズ)
チャンク
俺ミディアム!!
中型犬の特徴は、活発で好奇心旺盛、そして、しつけ次第でとても賢く育つこと。
その反面、甘やかしすぎると力で引っ張ったり、吠えグセが出たりすることも…。
中型犬は、小型犬のように片手で持ち上げて制御することはできないため、しつけや生活環境の整備がとても重要になります。

力持ちなんだよ
中型犬のしつけの基本|愛情とルールがカギ
チャンク との暮らしは初めての連続でした。穏やかでのんびりした一面もありつつ、興奮した時はなかなかで、家中を走り回り、ソファに飛び乗って、引っ掻き回しては飛び降りるという傍若無人な振る舞いを見せることも数多く・・・。興奮することはいまだにありますが、昔ほどは回数も減りましたし、声をかければ落ち着けるようにもなってきました。家の中での暴れっぷりを外では全く見せないため、その様子を話すとびっくりされてしまうほどです。家族にはおそらく甘えているのでしょうね。初めての犬との暮らしということもあり、しつけには苦労をしました。
そんな経験から、中型犬のしつけについてご紹介していければと思います。
おすわり・まて・ふせは、早めに教えるべきコマンド
「おすわり」「まて」「ふせ」――
この3つは、しつけの“基本中の基本”。だけど、その大切さは意外と見落とされがちです。
でも実はこの3つのコマンド、**中型犬と暮らす日常のあらゆる場面で、大きな効果を発揮してくれる“魔法のことば”**なんです。
たとえば、
-
ごはんをあげる前に「おすわり」してくれれば、落ち着いた気持ちで食事がスタートできます。
-
お散歩中に「まて」ができれば、飛び出しや他の犬への急接近を防げます。
-
興奮しやすい来客時も、「ふせ」で待機できると安心して迎えられます。
特に「まて」は、トラブル予防の最強コマンド。
飛びつき、拾い食い、誤飲、脱走…これらはすべて、ほんの一瞬の油断から起きるもの。
でも「まて」がきちんと身についていれば、その一瞬をコントロールできるんです。
そして、これらのコマンドを教える上で最も大事なのが、“叱らない・焦らない・たくさん褒める”のポジティブトレーニング。
できなくても落ち込む必要はまったくありません。
むしろ、成功したときにしっかり褒めてあげることが、犬のやる気スイッチを押す最強の方法です。
おやつや好きなおもちゃを上手に使いながら、「できた!」「すごいね!」の経験を一緒に積み重ねていきましょう。
そうすることで、しつけが“楽しいコミュニケーション”になっていきます。
そしてここで意外と忘れがちなのが、「声のトーン」の重要性です。
犬は、言葉の意味そのものよりも、声の高さ・強さ・テンションにとても敏感。
明るく優しい声で「いい子だね~!」と褒められると、まるで笑顔で話しかけられたように嬉しくなります。
逆に、どんなにポジティブな言葉でも、どんよりしたトーンで言われると、不安になったり戸惑ったりしてしまうんです。
だからこそ、
-
コマンドを出すときは、落ち着いたハッキリとした声で。
-
成功したときは、テンション高めに明るく褒める。
-
注意したいときは、低めの冷静なトーンで淡々と伝える。
これを意識するだけで、驚くほど犬との意思疎通がスムーズになります。
「声は飼い主の感情のバロメーター」。あなたの声が、愛犬に安心感と信頼を届けてくれるんです。
また、中型犬はサイズ感ゆえに“ちょっとした飛びつき”が大きな事故やケガにつながることも。
だからこそ、基本のコマンドを“まだ小さいうちに”しっかり教えておくことが、安心で快適な生活への第一歩です。
しつけは、犬の自由を奪うものではなく、人と犬がもっと自由に・もっと幸せに暮らすための共通語。
毎日少しずつで大丈夫。一緒に楽しみながら、おうちルールを築いていきましょう。

毎日の積み重ねですな
トイレトレーニングは“怒らず根気よく”
「トイレを失敗された…」
その瞬間、つい「コラッ!」と叱りたくなる気持ち、すごく分かります。でもちょっと待ってください。その叱り方、実は逆効果かもしれません。
中型犬のしつけで何よりも大切なのは、「成功したら思いっきり褒める」「失敗しても感情的に叱らない」というスタンスです。
これは単なる優しさではなく、犬の“自信”を育てるための戦略なんです。
先ほども記載したように犬は飼い主さんの表情や声のトーンにとても敏感。
だからこそ、成功したときにはオーバーなくらい大げさに褒めてあげましょう。
「すごいねー!」「えらいっ!」とハイテンションで褒めることで、「あ、これが正解なんだ!」と強く印象づけることができます。
この「成功体験の積み重ね」が、トイレトレーニングの最大のカギなんです。
逆に、失敗したときに怒ってしまうと、犬は「トイレ=怒られること」と勘違いしてしまい、隠れて粗相をするようになる可能性も。
そうなると、しつけの難易度は一気にアップ…。
だからこそ、「怒らず、でも淡々と片付ける」対応が大切です。
また、マーキングの習慣が強い犬種や、男の子の場合は、早期に去勢を検討するのも一つの選択肢。
去勢・避妊手術にはさまざまな意見がありますが、マーキング行動の予防や軽減に効果があるケースも多く、トイレトラブルの回避にもつながります。
そして何よりも忘れたくないのは、「根気」が最大の味方だということ。
人間の赤ちゃんがトイレを覚えるのにも時間がかかるように、犬だって一発で完璧にできるわけではありません。
うまくいかない日があっても、「できた日は一緒に喜ぶ」を続けていけば、必ず道は開けます。
あなたとわんちゃんの信頼関係が、このトイレトレーニングを通じてもっと深まりますように。焦らず、楽しみながら取り組んでいきましょう!
飛びつきや引っ張りには“事前の予防とルール付け”を
中型犬って、見た目はぬいぐるみみたいに可愛いけれど――
そのパワー、甘く見てはいけません!
特に気をつけたいのが、来客時の飛びつきと、散歩中のリードの引っ張り。
本人(犬)は「うれしい!」「早く行きたい!」という気持ちの表れかもしれませんが、
それが子どもやお年寄り、犬に慣れていない人にとっては予想以上の危険行動になりかねないのです。
たとえばこんなシーン、思い当たりませんか?
- ピンポーン♪の音と同時に玄関へ猛ダッシュ
- 散歩中に猫や鳥を見かけた瞬間にダッシュで引っ張る!
- 犬好きの来客に声をかけられて興奮してジャンプ!
これらは「うちの子、元気でなにより」では済まされないケースも多く、
怪我や転倒、リードのすっぽ抜けによる事故につながることもあります。
だからこそ大切なのが、「予防」と「ルール付け」。
問題行動が起きてから注意するのではなく、起きる前に“どう振る舞えば褒められるか”を教えておくことが鍵です。
🐾 行動と報酬の関係を教えよう
飛びつきを防ぐには、こんなルールを設定してみましょう。
- 「おすわりできたら撫でてもらえる」
- 「落ち着いていれば玄関に迎えに行ける」
- 「引っ張らずに歩けたらごほうびがもらえる」
このように、「○○できたらいいことがあるよ」と犬にとって分かりやすい成功体験を積み重ねることが大切です。
ここでも意識したいのが、飼い主の“声のトーン”。
- 興奮を鎮めたい場面では落ち着いた低めのトーンで静かに指示を出す。
- 落ち着いて行動できたときにはテンション高めの明るい声でたっぷり褒める!
たったこれだけでも、犬の反応はぐんと変わってきます。
犬は「声の抑揚」にとても敏感。声のトーンは、あなたの気持ちを伝える“目に見えないリード”なんです。
🐕 リードの引っ張りは“歩き方トレーニング”で予防
お散歩中の引っ張り癖には、その場で立ち止まる・方向転換する・数歩戻るなど、
犬が“引っ張っても前に進めない”という経験をさせると効果的。
最初は時間がかかるかもしれませんが、これも毎日の積み重ねで変わっていきます。
また、首輪ではなくハーネスを使うことで、体への負担を軽減しながらコントロールしやすくするのもおすすめです。
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そろえておきたい!中型犬用おすすめグッズ
中型犬との暮らしをスムーズにスタートさせるためには、様々なグッズを用意しておくと便利です。少なくとも、以下のグッズを用意しておきましょう。
- ハーネスとリード:力の強い犬には胴輪型ハーネスが安心。ナスカンは丈夫な金属製がおすすめ。
- クレート/サークル:留守番や災害時にも役立つ“自分だけの安心空間”を。
- おもちゃ:噛むおもちゃ(ロープやコング)+知育トイを組み合わせて、日常のストレス解消に。
- お手入れ用品:中型犬は毛量が多めの子も。ブラッシング・爪切り・耳掃除などのケア用品は必須。
- しつけ用のおやつ:ご褒美用に小さめのソフトタイプが便利。カロリーにも配慮を。※我が家は最近フライヤーを購入しました。ささみや焼き芋など、チャンク のおやつも作る事ができてとても便利です。無添加のおやつをご自身で用意したいという方にはおすすめです。

焼き芋は絶品だよ
> 詳しくは
▶︎ [中型犬と暮らすためのおすすめ犬用グッズ10選|(※後日リンク予定)
参考:犬連れで行けるおすすめスポット
一緒に季節を楽しめる場所に出かけると、絆がどんどん深まります。
お出かけ前には、SNSで“犬連れOK情報”を調べておくのがおすすめですよ。過去の記事でもいくつか紹介していますので要チェックですよ


まとめ|中型犬との暮らしは、「安心」と「楽しさ」で育つ
中型犬との暮らしは、最初こそ戸惑いも多いかもしれません。
でも、しつけやお世話のポイントを押さえれば、愛情をたっぷり注げるパートナーとして、かけがえのない存在になります。
「しつけの仕方がわからない」「どんなグッズを買えばいいか悩んでいる」——そんな方は、ぜひ本記事をブックマークして、日々の暮らしに活かしてみてくださいね。
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